2011年9月25日日曜日

スタイリングのお仕事。

先週は、スタイリングのお仕事が多かったです。
撮ったものは、(撮るのはカメラマンさんだけど)
牛鍋、バナナサンド、デパ地下スイーツ、アクアパッツァ。



スタイリングやメニュー作りで
今回は、それぞれこんなお題目が。

冬らしいシズル感のあるオーソドックスな鍋物。
バナナサンドは、子どもの運動会など行楽に持って行く用。
ハロウィンのスイーツ。
アクアパッツァは、海好きな男性が記念日に作る料理。

まず、どんな媒体で、どんな方が、いつごろ見るのか伺います。
それに応じて、イメージを作り上げてゆきます。
この中にはメニューやレシピを考えたり
エッセイのご依頼もあったのですが、
難しいお題目だと燃えますw

デザイナーさんや編集の方が、どんな風に仕上げるのか
出来上がるのが楽しみです。

2011年9月19日月曜日

おはぎとぼたもち。

「おはぎ」と「ぼたもち」の違いってご存知ですか?
こしあんと粒あんの違い?

萩の花の咲く秋に食べるのを「おはぎ」
牡丹の花の咲く春に食べるのを「ぼたもち」
といいます。
花のイメージにちなんで、
おはぎは粒あん、ぼたもちはこしあんで作ったりもします。

棚からぼたもち。と言われるように
五穀豊穣を象徴している伝統的な和菓子です。



この写真は、親しいお料理上手な方のお家に伺ったら
作ってくださった、ずんだ(枝豆)あんのおはぎ。

塩気がほどよく効いていて、おいしかったです。

2011年9月9日金曜日

菊の節句。

今宵は、重陽の節句。



古くから奇数が重なる1月1日、3月3日、5月5日、7月7日は、
それぞれが、おめでたい節句ですね。
奇数の中でも最大数の9が重なる9月9日は、
最もおめでたいとされる菊の節句。

雨月物語でも、兄弟が再開の約束をしたのは、9月9日でした。

菊の花びらを浮かべ、
白ワインに香りを映して楽しんでみました。

2011年9月7日水曜日

嬉しいラテ画。

リニューアルオープンの際に
メニュー開発をさせていただいたカフェを訪れたときに
奥様が描いて出してくださった嬉しいラテ画です。



当初、私が作ったメニューから、
オーナーさんの個性が加わり、
ユニークな構成になっていました。

リニューアル以前は、お酒を飲みにくるお客様が多かったそうですが、
新しい業態にしてからは、ご飯を食べにいらっしゃるお客様が
増えたそうです。

近隣調査から想定していたターゲット層は、ほぼ見込み通りのようでした。
来店者数と売り上げが伸びているようで、ホッとしました。
ちょっと気になったのは、メニュー数が増えすぎていたこと。

空間(ハコ)に対してメニュー数が多すぎると、
お客様がどういう用途で、店を使ってよいか困ってしまいます。

時間の経過とともに、店もお客さんも変化を続けてゆきます。
今後も、お店の進展を楽しみにしながら見守りたいと考えています。

仕事のテーマ その2

レシピを作る仕事で
最近、必ず言われることは、
「料理を普段作らない人でも作ってみたくなるような
簡単なレシピにしてください」

昔の料理本って、最低限の料理ができることが前提で
プロのシェフや板前さんが
本格的な調理技術を披露していましたが、
今は、電子レンジを多用した簡単レシピが
当たり前になっているように感じます。

そして、ゆっくり味わうということが
減ってきているのでしょうか。
繊細な後味がわからない人が
増えてきているようにも感じています。



「味」というものを意識的に体験することで、
味わうことの喜びを得ることで
知能指数を上がったり、
必要以上に食べないので健康にも良いという
研究者の方と味わうための講座を始める計画を立てています。

生きることは、食べること。
毎日のことだから、食べることを楽しむことで
人生が豊かになれるようなお手伝いができればと考えています。

2011年9月5日月曜日

仕事のテーマ その1

私の仕事の大きなテーマは、『地産地消』です。

農家さんや漁師さん、仲卸さんにメーカーさんなど
さまざまな方と、直接、関わってお話して感じたことは、
素材のまま購入して調理する人が減ってきていることと
案外、地元では独特の食材や料理の良さに、気づいていないということ。



農家さんや漁師さんは、日々、天気を気にしながら
魚を獲ったり、野菜を育てたりしていることに追われています。
上手にインターネットなどを使って
販売している方も見受けられますが、
加工品にして付加価値をつけて、
販売先に売り込みに行くことは、
よっぽど大規模になさっているところでないと
難しいと思います。



地元の商工会議所や自治体で、がんばっているところもありますが、
売り先の想定が曖昧なプロモーションや
モノづくりになっているケースが、多々見受けられます。
せっかく良い商品でも、売り方を間違うと残念な結果になってしまします。

今も、いくつか地産地消の商品開発案件を抱えていますが、
買う人の顔や生活を想定して、
どんなひとが、どういう用途で、どこで、どんなふうに買うかと
作り手の想いがマッチングする商品を心掛けています。

商品を作ることで、生産者、製造者、消費者のすべてが
ハッピーになれることが理想です。

※写真のひまわりは、じゃがいも農家さんの畑で
昔から、肥料にするために撒いているものだそうです。
ひまわりは、放射性物質の浄化にも役に立つといわれていますが、
一面のひまわり畑は、力強く美しく、圧巻でした。

2011年9月1日木曜日

プレゼンテーション。

先週、大きなプレゼンテーションを行いました。
1か月ぐらいかけて、調査したり、
データを分析した上で、企画提案をさせていただきました。



初めて、企業に対して個人でプレゼンテーションをしたのは
いつだったろうと、ふと考えてみました。

まだ、20代半ばでフードコーディネイターとしては、
本当に駆け出しの頃に、いただいたお仕事で
調味料の新製品の企画提案とパッケージについてのご依頼でした。

人前で話すことに慣れていなくて
妙に早口になってしまい、資料もひどいものでした。
あんな浅い経験でよくプレゼンテーションできたな・・・
と、思い出すだけで、顔から火が出るような思いです。

あれから、10数年。
今でも、決して私のプレゼンテーションは、上手ではありませんが、
あの頃よりは、お客様の立場に立って、
実現性のあるものをご提供しているつもりです。

気を付けているのは、なんでも自分ひとりでやろうとしないこと。
人様にお力を借りることで、
より大きなことを実現させることが、可能になります。

最初から、なんでも上手にできる人なんて居なくて、
恥をかいて、失敗を繰り返して
人は、経験を重ねてゆくのかもしれませんね。

当時のお客様の調味料を見かけると
今でも、ちょっと恥ずかしい気がして
罪滅ぼしのつもりで、買ってしまいます。。。