2011年3月31日木曜日

サクラ咲くころ。


東京では、数日前にサクラの開花宣言がされました。
今日は、春のように暖かな日でした。

メニュー開発をさせていただいている飲食店さんの
リニューアルオープンがまもなくです。

地震と原発の放射能漏れ事故の影響で
食材調達のルート確保をするのに、
食品問屋さんにずいぶんムリを言いましたが、
ようやく目処がたちました。

業態は、ハワイアンカフェなのですが、
オーナーさんが、こだわる方なので
私もオーナーさんも、食材に妥協はしませんでした。

コーヒーは、コナコーヒーの最上級品のみを扱います。
食材も、ポキに使うマグロは三浦半島から、
マヒマヒ(ハワイで高級魚。日本ではシイラ)は、
土佐からそれぞれお取り寄せします。

ティータイムには、ワッフルを出す予定で、
これは、盛り付けを一緒に、考えているときの写真です。

たいへなときだからこそ、ゆったりとくつろげて、
笑顔になれるおいしい味を提供する場所が、貴重なのだと思います。
サクラが一輪ずつ開くように
私たちもできることから、ひとつずつ。

オープンしたら、またご案内しますね☆

2011年3月28日月曜日

築地移転問題について

私がキッチンスタジオとしてお借りしている建物は、築地にあります。
築地市場は、市場機能を豊洲への移転することが検討されています。

築地市場は、地方公営企業であり、土地は東京都の持ち物です。
場内を歩いていると、老朽化が進んでいて
雨漏りしたり、危ないと思われる箇所がたくさんあります。

移転予定の豊洲の土地は、土壌汚染の問題が取りざたされてましたが
今回の、地震の影響で液状化現象が起こってます。
(日本証券新聞 3月22日の記事より)

液状化対策前だから・・・というご意見もありますが、
わざわざそこまでして、どうして豊洲に移転させなくちゃいけないのでしょうか。

だって、古い、狭い、キケンと言われていた築地は
ビクともしてないもの。
もちろん古いから、壊れたところはあるけど
基本的なライフラインは、問題なかったようです。

市場機能として以外にも
築地には観光機能で大きく税収に貢献していると思います。
外国人が東京で行きたい観光地ナンバー1は、
(本当は観光地じゃないけど。)
浅草を抜いて築地なんだそうです。

NY辺りの寿司屋さんでは、築地直送!というのが
ウリになっていたりします。

「築地」というブランドの認知が
世界的にも、これだけ広まっていることを考慮し、
江戸以来の文化の中心地をなくしてしまうことは
日本の文化の喪失になりかねない事態だと思います。

素人考えですが、
仮の市場を近くに作って営業しながら
今の建物を修復できないものでしょうか。
この辺りの計画は、プロの建築家の方々の方が
ノウハウをお持ちだと思います。

輪番停電の影響なのか、放射能汚染の問題のせいか
今の築地は観光客が少なく、へんに静かです。

日本中が悲しみと不安な日々を過ごしてますが
そろそろ経済活動に貢献しませんか?
買占めという意味ではなく。

私たちが、お金を作り出してお金を使うことが
日本の経済復興を担うのだと信じています。

2011年3月24日木曜日

撮影中の貴重な写真。

先日の撮影で仲良しの女性カメラマンさんが、
仕事中の私を撮ってくださいました。


優しい、たおやかな女性カメラマンさんなので
写真も、彼女のイメージが強く出ます。

手に何を持っているかといえば
クライアント様のロゴマークおにぎり。

海苔をチョキチョキ切り抜きました。

楽しい仕事の後に
嬉しい写真のプレゼントでした。

このとき作ったお弁当とレシピは、
4月10日にイオン系スーパーに置かれている
フリーペーパーの百菜元気新聞に載ります。

2011年3月22日火曜日

カレーの試作。

地震から10日が経ちました。
東京では、まだ余震が続いています。

非日常なことは、まだまだあるけれど
まずは、目の前にあることを
ひとつづつ片付けることが、大切だと思います。

流通は、相変わらず混乱してますが、
災害を言い訳にして、仕事をおろそかにはできません。
遅れるなら、いつになるのか
手に入らないなら代替品を手配。
どうしてもダメなら、知恵を絞る。

こんな当たり前の作業が、なかなか進みません。
下がりがちになる口角をキュッっとあげて
笑顔を忘れないように、仕事してます。

リニューアルオープンする飲食店の
メニューが大詰めに入ってきています。

試作で取り寄せた業務用カレーソースが
キッチンスタジオに18kgも集まりました。

それぞれを味比べして、
私の頭の中にあるコンセプトのカレーソースベースを作るため、
選んだソースに、スパイスや野菜を加えて味を仕立てました。

私にできることは、ほんのささやかなことですが
少しでも、みんなに笑顔が戻るように、
そして、日本の経済効果をあげるお手伝いになるような
そんな商品が作れたら・・・と願ってます。

2011年3月21日月曜日

スーパーフルムーン。

今夜は、満月です。

19年に一度、月が太陽に近づく
スーパーフルムーンと呼ばれる満月だそうです。

東京では、節電のために
街が、照明を落としているせいもあるのでしょうか
とても明るく大きな月に感じます。

地震の後、政府やマスコミからの情報周知がうまくいっておらず、
ストレスと恐怖から『買占め』などの社会に影響を及ぼしているように感じます。
『恐怖』は、『知らないから何が起こるか予測できない』
という感情だと、私は理解しています。

北関東や東北の農作物への
放射能汚染が示唆されていますが
原発の放射能についての正しい知識が
風評流布を退けると信じて、このPDFをご紹介します。

福島原発の放射能を理解する

・・・正直に言うと、理系の頭でない私には
日本語に訳してあっても、とても難しく、ななめ読みしました。

理解できたのは、
・チェルノブイリとは危険性がまったく違うこと。
・今回は、初期避難などの対応が適切であったこと。
・自然界に放射線はあり、日常で浴びているものだということ。
・航空機に乗ると日常よりも強く被爆すること。
・危険性があるとしたら火災発生の場合の粉塵は、いちばん長い核種でも60日経つと半減すること。

ちょっと難しい話になってしまいましたが
災害に遭われた方々が、一日も早く立ち上がれますように・・・
と、慈愛に満ちた満月に祈ってみました。

2011年3月16日水曜日

計画停電。

東京電力・東北電力では、
節電のために計画停電が行われています。
輪番停電の時間が、郵便番号を入力すると
分かるサイトを教えていただきました。

計画停電.com

ドアの開閉を頻繁にしなければ
3時間ぐらいなら冷蔵庫は大丈夫です。

街を歩いていたら、スーパーマーケットや薬局などで
レトルト食品、トイレットペーパーやマスク、乾電池などを
買う行列ができていました。
流通が混乱していて納品が遅れたり
商品が届かないこともあるようです。

並んでいる方々のお顔を見ていると
みなさん、緊張していて笑顔がありません。
せめて、お花を愛でる気持ちになってくれたらいいなぁと思い、
写真をUPさせていただきます。

急に、非日常になってしまって
「普通」がナンなのか、何が一番大切なのか、
価値観を考え直させられているように感じています。

自衛隊による救助は、14日の時点で約16,000名
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/03/14c.html

停電初日3/14ピーク時の
地震を考慮しない場合の想定需要4700kW
電力自粛による実績2800万kW
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110314o.pdf

みんな、がんばってます!

2011年3月14日月曜日

節電の知恵袋。

節電のために、部屋の暖房を切って
乾電池式のラジオを聴きながら仕事してます。

こんなとき、私ができることは、
ちょっとした台所の知恵情報をお伝えすることかと思い、
書かせていただいてます。

日没ぐらいは、体感温度が低く、
消費電力は18時~19時が多いので
今夜は、冷蔵庫に残った材料で
早めの時間に鍋を作ってみました。

新聞紙やバスタオルで包んでおくと
ずいぶん長く温かさを保てますよ。
部屋も暖かくなるので1石2鳥です。

カセットコンロがあるお家は、
非常時に火がつくか試しておいた方が良いと思います。
できれば、鍋もカセットコンロも、
床に直置きの方が、落下の危険を回避できるかも。

輪番停電で、冷蔵庫の心配をしていらっしゃる方々へ
停電前に冷凍庫でペットボトルの水を凍らせて
凍ったまま、停電前に冷蔵庫に入れます。
扉の開閉をあまりしなければ、冷たさを保てます。
できれば、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない方が冷えやすいです。
冷蔵の必要ない野菜などが入ってませんか?

昔の冷蔵庫は、氷で冷やしていたので、
その応用です。

少しでも、皆様の立てる情報だとよいのですが。。。

2011年3月13日日曜日

地震。

被災地の救援や復旧の任務を命がけでおこなっている方々や
避難生活を余儀なくされている方々、
未だに連絡が取れていない友人が、とても心配です。
震災でお亡くなりになった方や遺族の方に哀悼の辞を捧げます。

11日の大地震のとき
私は、三浦半島の浜辺で漁師さんと商談の真っ最中でした。

めまい?
いや。ワカメを干す台も、船も揺れてるし。。。地震だ!!
慌ててi-Padを取り出して、地震速報を見たら
東北地方を中心に震度7の表示があり、
大津波警報の放送が響き渡りました。

お客さんの車に乗せていただき、
高台に向かう途中、海を見たら潮がどんどん引いてました。

大潮でも、こんなに波が引いたところは見たことがありません。
最初の写真を撮ってから30分経ってないのに
空の色も、海の色もおかしな色です。
イヤな感じの生暖かい風が吹いて、妙に静かです。
気がつくと海に浮かんでいたカモメが、一羽も居ません。
なんだかゾッとしました。
自然の威力と人のチカラの無力さを体感しました。

東京では、電車やバスなどの公共の交通網が完全に麻痺しました。
交通渋滞と徒歩で帰宅する人の波が深夜まで続きました。
私は、お客様のご厚意で送っていただき、自宅に帰れたのですが
非常事態だからこそ、人の厚意や思いやりが心にしみます。
本当にありがとうございます。

海外や地方の友人達から携帯電話に、本当にたくさん
安否を確認する電話やメールをいただきました。
電波が混みあっていて、通話もメールの発信もできない状況でした。
電池だけが減ってしまい、親と連絡を取るのが精一杯でした。
ご連絡が遅れてすみません。私は、無事です。

夕飯を食べに入った店で、
悲惨な映像を繰り返し流しているテレビを30分見て
暗い気持ちになりました。
これしか情報がなかったら、日本が終わってしまったのかと
海外や地方にいる人は、心配になります。

東京と神奈川の様子しか見ていませんが
みんな案外、冷静のように思います。

災害直後に暴動もなく、モノが散乱した店で略奪でなく
モノをきちんと並んで買っていたり、
再開した電車で、席を譲ったりしているのって
日本人の美しい「らしさ」だと思いませんか?

コンビニで既に売り切れたおにぎりを求めたお客さんに
「おにぎりは無いけど、お饅頭なら有りますよ!」と、
店員さんがお饅頭を無料で配りました。
貰った人達は皆、お金をお店に置いていったそうです。
こんな様子も、テレビのニュースでは流れません。

Twitterで、ちょっと泣いちゃったつぶやき。
韓国人の友達から、さっききたメール(日本語訳後)
「世界唯一の核被爆国。大戦にも負けた。毎年台風がくる。
地震だってくる。津波もくる……
小さい島国だけど、それでも立ち上がってきたのが日本なんじゃないの。
頑張れ超頑張れ。」

国連からのコメント
「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。
今回は国連が全力で日本を援助する。」


本当に大変な事態だけど、
温かさに包まれているのを感じます。
日本は、まだまだがんばれる!

2011年3月11日金曜日

キャラ弁。

お仕事で、またまたキャラ弁(キャラクター弁当)のレシピ&撮影でした。

お客様からご依頼があって、お仕事をするのですが
ご依頼に対して、いうことをきくだけの仕事でなく、
どんな人に向けて、どんなことを表現しいたいのか
質問しながら、ほんの少しだけご提案させていただいてます。

レシピを見る人が料理をあまりしないOLさんなのか
ベテラン主婦なのか。
学校や幼稚園のお弁当なのか
行楽地に持ってゆくものなのか。

たとえば、ふだん、料理をしない女の子が
デートで彼氏のために作ってゆく『勝負弁当』。
というシチュエーションだったら
分かりやすいでしょ?

料理って、作り手と食べ手のコミュニケーションだと思うんです。
誰かが、自分のために作ってくれたごはんって
お腹だけでなく、心も満たしてくれるのだと思います。

写真は、試作したキャラ弁。
ちなみに、このキャラ弁は、イクメン(育児するパパ)が
子どもさんに作る設定でした。

2011年3月8日火曜日

飲食コンサル講座。その1~恋するようにモノを作ろう~

リニューアルオープンする飲食店の
コンサルタントのご依頼がありました。

まずは、お店に伺ってヒアリングしました。

オーナー様とお話していて、感じたのは
お客様像が曖昧だったことと
競合店の想定ができていませんでした。

飲食に限らず、これは、モノづくりの基本です。

恋愛にたとえるなら、恋する相手をオトす第一歩は、
相手をよく知ることと、ライバルを知ることです。
(恋する相手は、来店ターゲットの顧客のたとえです)

あなたが、アウトドア派の『山ガール』を好きになったと想定します。
彼女をクラッシックコンサートや図書館デートに誘っても
たぶん、喜ばれないと思います。
(ターゲットに対して適切なアプローチを行っているかどうか)

ライバルは、男全般ではありません。
(飲食店全般が競合ではありません)

山ガールが、よっぽどマニアじゃない限り
子どもや老人は、敵じゃありません。
山ガールと毛色が違うロック少年やゲームオタクに、
嫉妬しても、方向性が違います。
(フランス料理店をやりたいのに
ハンバーガーチェーンを意識するのは
違うと思いませんか?)

あなたが注意して意識しなければいけないのは
身近にいるパタゴニアやモンベルをさりげなく持っている
アウトドア男子です。
(用途が同じ飲食店の動向を意識しましょう)

たとえたら、余計に分からなくなった?(汗)
この話は、しばらくシリーズで続けます。

写真は、築地つくごんの
「ねぎ天」とタマネギの入ったベーコン巻きの「千代田」。
香りと味で、私のハートをいつも直撃します♪

2011年3月7日月曜日

マグロの食べ比べ勉強会。

築地のキッチンスタジオで
マグロの食べ比べ勉強会を開催しました。

マグロは、日本で一番多く消費されている魚です。
寿司屋でも、定番ですね。

魚河岸で働く方にお願いして、講師をしていただき、
生、冷凍、養殖の他に、様々な品種と部位を
お持ちいただきました。

キッチンスタジオには、次々にマグロのブロックが到着して
私もお客様もテンションが上がりまくりです。
塩釜の天然キハダマグロ 生


奄美大島の蓄養 クロマグロ 生

マグロをとりまく環境や品種、歴史などの講義をA先生にしていただき、
私の簡単マグロ料理講座の後は、お楽しみの試食タイム。

生マグロと冷凍マグロの舌触りって食べ比べるとやっぱり違うんです。
養殖されたマグロは、身が柔らかくて脂があってキメが細かいです。

マグロの頬肉は、肉みたいな食感です。
カマもオーブンでじっくり焼いて、みんなでつつきました。
おいしい~。

私が、食べたくて企画したのですが、
参加してくださった皆さんの心と舌にも、何かを残せたようです。

楽しかった!!
参加くださった皆様、A先生ありがとうございました。

2011年3月1日火曜日

さくらの器。

花見の撮影をしてきました。
心配なので、いつも多めに器を用意します。

今回、出番がなかった器を
せめて写真に残してみようと思いました。

桜の器って、見ているだけで
春の気分になって、心が和みますね。

重箱は、最近手に入れた
大正時代のもの。
1人前用の小さな3段の重箱が
大きな木箱に5セット入って、
どうやら花見弁当などに使われていたようです。

こんな可愛らしい重箱にちらし寿司や
菜の花やハマグリなど、
春の食材を使った料理を詰めて
お花見したい!!と思って
骨董品屋さんで衝動買いしてしまいました。

早く、桜咲かないかなぁ。