2011年1月20日木曜日

生命の話。

十数年前、デパートのペットショップを見てたら
ジャンガリアンハムスターと目が合いました
妙に可愛くて、つい連れて帰ってきてしまいました。

ハムスターとの生活は想像していたたよりも、
色んなことに気づかされたり、考えさせられたり。
とにかく楽しくて、世話も苦にならなりませんでした。

ある日、ハムスターのお尻に
蚊に刺されたような跡を見つけて、
獣医さんに連れて行きました。
皮膚がんでした。

添加物が多いエサのせいなのか、環境ホルモンが悪いのか
最近のペットには、癌が多いと言われました。

獣医さんに通って、オーガニックのエサを食べさせ、
漢方の煎じ薬を飲ませたりもしました。
でも時々、具合が悪くなって入院しました。
何度も酸素室に入れられて、お見舞いに行きました。

当たり前だけどペットは保険がききません。
毎月、高額の診療費を獣医さんに支払っていました。
当時の私は、ハムスター♂のために働いていたといっても
過言でなかったと思います。

そんな話を知人に話したら
「信じられない~。
 それだけのお金を出せば
 新しいハムスターが買えるじゃないですか」
と言われました。

その言葉をきいて悲しくなりました。
たかがハムスターだけど 、
私にとって、毎日を一緒に過ごした家族でした。

牛や豚や鶏や野菜にだって生命はあります。
ヒトは、毎日、いろんな生命をいただいて
生きているくせに何が違うんだろう。。。
そんな自問自答をしました。

でも、そうせざるを得ない自分が居ました。
関わった命に対して、出来る限りのことをしたいと願うのは
エゴなのでしょうか。

寒い冬の朝、
ハムスターは私のてのひらの上で
コトリと命が尽きました。

庭の片隅に深く埋めてお別れしました。

今日みたいに晴れた寒い日は
ハムスターをことを思い出します。

生命ついて気づかせてくれたあの子に、
今でも感謝してます。

2 件のコメント:

  1. そうですね。買い換えればよいものではありませんね。
    相手が人でなくても、大切にしたい対象というのを求めてしまうわけで。でもその実、思いを注いでいるはずの対象に自分がささえられていたりするものだったりしますね。

    傍から見るとただの小さな〇〇だったりするけれど、自分にとっては唯一無二のとても大きな存在だったりしますよね。私は金魚だったり、ボタンインコだったり、ワンコでした。

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  2. ペットショップで、子犬や子猫が病気をして
    返品や交換をしにくる飼い主も多いと聞き、
    びっくりしました。
    売買されている商品である側面はありますが
    生命に関わった以上、
    看取るまで面倒を見る責任があると
    私は考えています。

    料理でも、素材を残さずおいしく食べられるように
    生かす責任があると思うのです。

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