2010年5月31日月曜日

お中元の撮影。

東京は、暑いのか寒いのかよく分からず
洋服に困る日が続いています。

そんな中、郊外型のデパ地下のお中元商品の撮影をしました。

テーマは『夏の涼』。
商品撮影以外に、イメージカットで
そうめんのリクエストがあったので
テーマに沿って何パターンか、器を用意しました。

こちらは、撮影終了後に
お客さんの許可を得て現場で取った簡易的な写真です。

川の早瀬をイメージしたスタイリングにしました。

夏、先取りです。

2010年5月27日木曜日

仕事のスタンス。

梅雨空には、アジサイがよく似合います。

以前、ある会社に所属して商品開発をしていた頃、
取引先の流通業者さんと
ほぼ毎日、電話かメールをしていました。

通常は、そんなに連絡を取る必要がないのですが
メニュー開発の方向性が定まらず
緊急のサンプル依頼や、食材手配などの
無理なお願いする機会が多く
そのたびに、取引先の担当者さんが手を尽くしてくださって、
毎回、綱渡りのようになんとかなっていました。

私は戦争には行ったことはないけれど
仕事という戦場では、
本当に頼りになる戦友のような気持ちでした。

あるとき、緊急の上に大量の食材手配の依頼が
休前日の夜更けに、会社の若い社員さんから
私の携帯に入りました。

私の休日出勤はさておき、
取引先は確実に休日出勤で、
全国から商品をかき集める内容です。

電話の中で
「○○(流通業者名)に、やらせればいいですから。」
という言葉に、ブチキレました。

『あなた、何様だと思ってるんですか?
 お金払ってれば偉いんじゃありませんよ。
 業者さんが居なくては、私達、仕事にならないんですから、
 ソコを履き違えないでください。
 自分でできないから、お金払ってやってもらってるんです。
 大事にしないで、どうするんですかっ!』

怒鳴られた社員さんは、キョトンとしてましたが、
仕事に対するスタンスとして
私は、そう考えています。

私が会社を辞めてからも、その流通業者さんの主催する
食品展示会にお招きいただいたり
今回、ご縁があって、再びお取引が発生しそうです。
本当に、ありがたいことです。

きれいごとかもしれませんが
仕事って、そういうご縁を大切にすることだと思います。

2010年5月24日月曜日

サンドイッチ開発

ここのところ、毎日サンドイッチを食べています。

サンドイッチメニューの開発がピークを迎えています。
味を決めるだけなら、そんなに難しくないのですが
食材の保存期間、購入できる流通ルートなどの
アドバイスもさせていただいているので
プレゼンをするのに、時間がかかってしまいました。

メインターゲットは女性客ということで
量やサラダを女性向けにしたつもりだったのですが、
原価と想定売価を算出した資料を見ながら
いろいろお話した結果、
写真のボリュームでは足りないということで
パンをあと1枚増やしたミックスサンドのメニューのバリエーションで
展開する方向性となりました。

さて、あとひとがんばり!

2010年5月20日木曜日

食育の意味。

最近、立て続けに
友人に赤ちゃんが授かったので
抱っこさせていただきました。

もう・・・本当に可愛くて
ずーっと見てて、飽きないです。

あまり身近に小さな子がいないのですが
最近、子どもにご縁があるようで
あるホームパーティで会った
6歳児の男の子に
ものすごーく好かれて
ママをさしおいて、
ごはんを食べさせてあげる機会に恵まれました。

こどもが、ひと口で食べられるサイズ
食べたいと思う感覚、
食べる量、すべてが新鮮でした。

会話しながら、嫌いなものにトライしてもらったり
同じものばかり食べないように
口に運ぶ順番を考えたり
これって、オトナの食事にも通じることだなと思いました。

誰にも言われなかったら、嫌いなものは食べないし
同じものばかり食べ続けて栄養が偏ってしまうことに
疑問を感じなくなってしまう・・・。

食育の先駆者である私の恩師のひとりの言葉。
「自分が食べるものすら、きちんと選べない人間は
人生の選択もできない」

食育って、こどもの食べるものの教育だけじゃないです。
人が生きるためのチカラを養うことだと思ってます。

2010年5月17日月曜日

唐辛子畑にて

群馬にある珍しい唐辛子を約300種類も作っていらっしゃる
peppers.jpさんの畑に、農作業のお手伝いをしに行ってきました。

主に、種を蒔いて、発芽した苗を
畑に植えてゆく作業のお手伝いです。

peppers.jpさんの畑は、無農薬で
循環型の畑です。

畑に敷き詰められたクローバーを刈って
堆肥にしています。
クローバーを蒔くことでミミズがやってきて
土を豊かにしたり、保温や保湿の効果もあるんですって。

普段、都会で暮らしているので、
土の上を歩いたり、触れる感触って忘れてました。

新緑の中、見知らぬ鳥がさえずり
頭の上では、風に乗って雲が流れてゆきます。
苗を植えていると蝶々がのぞきにきたり、
ミミズやてんとう虫、小さなカエルにバッタなど
久しぶりに見る生き物たちと遭遇します。

土に1株づつ、苗を植えていると無心になり、
気づくと頭の中で禅問答のように、
いろんなことを自問自答してました。
自然の中に身を置くと、己の小ささを省みさせられます。

良い経験をさせていただきました。
苗に花や実がつくころ、また伺いたいです。

2010年5月14日金曜日

肉食系な日本酒。

私が日本酒に興味を持ったきっかけは
オーストラリアで仕事をしていた知人のアメリカ人が
来日する際に
「オーストラリアで日本酒がとても好きになったので
日本で日本酒を飲むことを楽しみにしている。
ぜひ、日本でしか飲めない日本酒について教えてほしい」
と言われ、自分がいろいろ不勉強なことに気づき
にわか勉強を始めました。

オーストラリアはお米が取れるので
日本酒の工場があるそうで、
おいしい日本酒があるそうです。

そんなわけで勉強のために
日本吟醸酒協会さんのイベントに参加いたしました。

まずは、吟醸酒の定義は、以下のとおりです。
特定名称酒と呼ばれている純米酒や本醸造酒の中で、
お米を60%以下に精米して使用し低温でじっくり発酵させるなど、
特別に吟味して造ったお酒で、果物を思わせる香り、
すっきりした飲み口、のど越しのなめらかさが特徴です。
(日本吟醸酒協会さんのHPからの抜粋)

いろいろ飲んで、蔵の方針の違いや
水の違い、火入れする前とした後の変わり方、
寝かせるとどうなるかなど勉強しました。
実は、日本酒ちょっと苦手だったのですが
自分の好きな日本酒の傾向が、ようやくわかり始めました。

今回、一番気になったネーミングのお酒はコチラ。
超肉食系だと思いませんか?w

2010年5月12日水曜日

バナナ。

知人が舞台に出ているので
久しぶりに、生のお芝居を観てきました。
ふくふくや本公演 『長い坂のある家』

このお芝居の中では、
バナナが効果的に使われており
バナナのポップなイメージだったり
南国的な陽気さを上手に生かしていて
ほんのり、もの悲しさが感じられました。

他の食べ物に置き換えられるかなぁと
ずっと考えていたのですが、
他のものだと、ニュアンスが変わってしまうから
バナナ以外ダメだろうなぁと
お芝居以外の余計なことを考えてました。

業界用語では、TVやお芝居の上での
小道具としての料理のことを「消えもの」と呼ぶのですが
消えものとして、料理や食材の意味合いの大切さに気づきました。

お話は、涙あり笑いありで、
身近にありそうな大切なことをテーマにしていて
心に何かが残るお芝居でした。
小さな劇場なので舞台に近い感じも、
私は、とても好きでした。
お時間のある方は、ぜひご覧ください。

【日時】
2010年5月7日(金)~16日(日)
(受付は開演の1時間前 開場は30分前)

【劇場】
下北沢「劇」小劇場
東京都世田谷区北沢2-6-6
TEL/03-3466-0020

【チケット】
前売開始/3月7日(日) 
前売 \3,500  当日¥3,800   全席指定

2010年5月9日日曜日

母の日の思い出。

昔、実家で暮らしていたときに
朝寝坊してボーっとキッチンに行ったら
母のお友達のおばあさまが、遊びにいらしてました。
慌てながらご挨拶したら、
母に電話がかかってきて、長話が始まってしまい、
手持ち無沙汰なおばあさまの話し相手になりました。

エアロビクスの大会で優勝した話。
ご主人と出かけた船旅が楽しかった話。
若い頃にすごく欲しかったけれど、赤ちゃんが授からなかった話。
子どもの頃にお父様に連れて行かれた毛皮店で、
ミンクがふわふわしていた話。
なんだか、たくさんお話しました。
彼女は、少女のように可愛いおばあさまで
いっぺんで大好きになりました。

おばあさまも、私のことをとても気に入って下さったようで
後日、「恵子さんのイメージだったから」と
ミントンのカップを送ってきてくださいました。

たまたま、その数日後が母の日だったので
私からのお礼の気持ちで、バラの花束を送りました。

その夜、おばあさまから電話を頂戴しました。
「私は子供が居ないから、
 母の日に花を貰えるなんて
 一生ないと思ってたから嬉しくて…」
電話の途中で泣き出してしまいました。

それから私から毎年、母の日には花を送って
毎年、おばあさまから は
ミントンのカップを一つづついただきました。
カップが全部で7つになったとき
おばあさまが、いらっしゃらなくなりました。

毎年、母の日になると私は、彼女を思い出します。

2010年5月7日金曜日

サンドイッチの開発中。

ちいさな頃から、お料理を作るのが好きで
高校生ぐらいからは、ほぼ自分でお弁当を作ってました。
特に作るのが好きだったのが、サンドイッチ。

最近、あんまり作っていなくて
思い切り、作りたいなーと思っていたら、
サンドイッチの商品開発&従業員研修の依頼がきました。
嬉しくて、ウキウキです♪

第一弾の試作で、パン3斤分のサンドイッチを作りました。
具の組み合わせ、量の確認、
パンの切り方などが主な目的です。
あとは、付け合せと盛り付けの皿の選定をして
事前にいただいている想定売価と原価率から
原価を落とし込んだレシピと
従業員用のマニュアル作りを行います。

あ。メニューにのせるネーミングと
想定されるお客様への訴求ポイントを考えないと。。。

・・・でも楽しい~♪

サンドイッチの開発シリーズは、
お店に並ぶところまで
ブログに書きたいと思います。

2010年5月5日水曜日

こどもの日と器の話。

今日は、こどもの日。
撮影用に購入したミニサイズのかぶとを
玄関に飾っています。

今日は菖蒲湯に入って、柏餅と粽を食べて・・・
四季折々の行事と食は、密接に結びついていて
大好きです。

柏餅を何に載せようと考えていたら
ふとしたことで知り合った陶芸家のT君から、
漆を使った珍しい陶器の
素敵なお皿をいただきました。

彼は、桃山時代の志野焼に惚れ込んで修行して
今は、当時の窯の再現からチャレンジしています。

両手にT君のお皿を載せて見つめていると、
載せるもののインスピレーションが沸いてきて、
 「トマト丸ごとのサラダとか、豆腐もいいけれど
 山菜系も合いそうだし、ケーキもいい。
 アジア系のテイストも感じられるから
 パクチーののるタイやベトナムの料理もいいなぁ・・・・
 でも、イヤリングとか雑貨も似合いそう。」
と、うっとりと思いを馳せていたら、
ちょっぴり嬉しそうな顔をしたT君がつぶやきました。

「僕のやりたいことって、自分が作り出した器に、 
 料理を載せることで完成して
 それをさらに、おいしいって食べてくれる人がいて・・・
 そんな輪が広がることなんだと思うんです。」

どんな仕事でも、自分のためであり、
誰かのためのものであると思います。
そんな素敵な輪を拡げたいと思いました。

2010年5月3日月曜日

大阪

大阪に行ってきました!
たまたま、東京在住の大阪フリークな友人とタイミングが合い
ちっとも観光地じゃない場所の街歩きをしました。

私以上に食いしん坊な友人と
通天閣の下で待ち合わせをして
会うなり、シチューうどんを食べ、
ビフカツサンドの店にハシゴ。

さらに、友人の絶賛するおまんじゅうを立ち食いして
たこ焼きみたいな「チヂミボール」を立ち食い。
この一連の写真は2時間以内の出来事です(汗


あ。一応、友人の説明を受けながら食べること以外もしました。
歩いた場所は、ちっとも観光地じゃないし
ショッピングでもないけれど
東京にはない大阪の歴史や考え方に
良い意味でカルチャーショックを受けました。
なんだか私、まだまだ、がんばれそうな気がします。

大阪すごく好きになりました。
また行きたいです。

2010年5月1日土曜日

定置網漁船に乗りました!

三浦半島の毘沙門漁港は
目の前に穏やかな海が広がっていました。

漁業長さんのおうちに泊めていただいて
定置網漁の取材にうかがわせていただきました。
漁も楽しみだったのですが、
新鮮なお魚をたくさんごちそうになって感激しました。

これは、朝食でいただいたヒコイワシ。
アンチョビや酢漬けにしたものは口にしたことがあったけど
刺身は初めての体験です。
ピカピカの身が本当に美しいです。
新鮮でないと足が早い魚なので、貴重です。

朝陽が上る前に出航して
しばらくうねる波を走ると
カモメが船について集まってきます。

続きは来週の食@ブログにて !