2009年11月21日土曜日

スタイリングのこと。

秘密保持の観点から
顧客名を出すのは、いかがなものかと思い
あまり、お仕事の詳細は書かないようにしてますが
面白いお仕事をいただくことがあります。

たとえば、家庭科の教科書の調理実習ページのスタイリング。
ファッション系の女性誌などの料理写真は
イメージ重視で、スプーンや箸の入る方向や食器の向きも曖昧なことが多く
奥がボケたアップぎみに撮ることが多いのですが
教科書の時の指示は、
『普通の家庭で学生が作るように華美でなく
 正しいテーブルセッティングで、全体にピントが合うような写真で』
と、言われました。
『普通の家庭』という定義が、意外に難しくて悩みました。
パンメーカーのシールを集めたら貰えるお皿。というわけにはいかないし・・・。
この時は、出版社と料理の先生のお好みも考慮しつつ、お皿を選びました。
和洋中、デザートの料理撮影だったので
それぞれのテーブルセッティングのルールを改めて勉強し、
その後のお仕事に大変、役立っています。
ちなみに、こちらの撮影をして実際、教科書になるのは、たしか3年後。
審査に時間がかかるそうです。


この写真は、官公庁系の冊子に連載された
健康ドリンクのポラロイド写真です。
最近は、デジタルカメラでの撮影がほとんどなので
アナログなカメラで本番撮影前に、
確認のためのポラロイドを撮るような撮影は
めったにありません。

ほとんどの場合、料理や商品は、現場に行ってみないと分からないので
大きさや量、色、写真映りなど、想像しながら皿や小物を用意します。
予想外の大きさの食材や料理の時は・・・なんとかします(笑)

この健康ドリンクのスタイリングは、
ポップな感じで可愛らしく仕上がっていて、
お気に入りのひとつです。

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